京大サークル CARP(原理研究会)
京大公認サークルであるカープ(原理研究会)の公式ブログです。私たちは統一原理という理念を掲げて、周囲に希望を与えます!
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偶然の必然、そして偶然という運命。
みなさんお元気様です。

わたくし、こう見えても実はかなりのカードゲーマーでした。

中学・高校時代は仲の良い友人と放課後はもちろん、毎休み時間、時には授業中までも…

よくやってましたねー。

いざ尋常に勝…ぶっちぃです。


今日はおもしろい授業を聴講してきました。

内容は“偶然性”を論理学的に考察するという非常に哲学的なものでした。





参考図書は
九鬼周造『偶然性の問題・文芸論』 (京都哲学撰書)九鬼周造『偶然性の問題・文芸論』 (京都哲学撰書)
(2000/04)
坂部 恵

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という九鬼周造先生の書籍でした。

九鬼周造といえば、“粋の構造”が圧倒的に著名な作品ですが、要はあれと同じような意図の本ですね。

“粋の構造”では日本特有で具体的に一言で表現しにくい“粋”という言葉を論理学的な手法で分析していきます。

今回も“偶然性”という『論理的整合性を超えたもの』を『論理の粋を集めた論理学』で分析する問いう壮大なテーマなんです。

では、前置きはおいといて、

偶然性の分析を見ていきます。



私たちは三つの点で偶然性をはらんで生きている。

一つ目は個別性という偶然。

同じひとくくりに“人間”といっても私という問答無用の個別性の中を生きている。

それは四ツ葉のクローバーのように。

四つ葉のクローバー

あるいは、真夏の青々と茂る青葉の間に一枚だけ現れた“わくら葉”のように。


二つ目はたまたま異なる因果関係のが“偶然”に合わさって生まれるような偶然性。

私はたまたま本屋に出かけようと思った。

そしたら、たまたまその本屋の玄関先で本屋の屋根が自分の前にあたってきた。

これを九鬼先生は“もののはずみ”、“不意に”、“ばったり”といった言葉でその偶然性を表現する。


三つ目はもしかしたら、今の私ではあり得ない可能性があり得る中で、

私であり得たという偶然。

女性として生まれていたらどうなっていたんだろう。

日本ではない場所で生まれていたらどんな生き方になっていたんだろう。

別の大学に受かっていたら…

「たられば」の話になれば、キリがありませんが、こういった可能性も論理的には現実と同等のレベルでありえたはずです。

九鬼先生はそういった偶然性を“たまたま”、“ゆきずり”といった言葉で表現されています。


このように私たちは自分の存在のいたるところが、偶然のように感じられる。

人間は偶然を前提にして初めて存在しうるのではないか…

また、自らの自己同一性は私自身だけでは決定できない。

だれかとの関係性の中で初めて自分の位置は決定していく…

という感じの話でした。




ところで、最後に面白い話をしたはりました。

欧米では幸福や幸運といった概念も偶然という発想と結び付けられて考えられるらしい。

たとえばLuckyは偶然によってもたらされる幸せだし、

HappyのHapはスカンディナビア系の言語が語源でHappenと同語源らしい。

つまり、LuckyもHappyも偶然を前提として生み出された幸せ。


それに対して、日本の幸せや幸福は“前世からの影響”、“日頃の行い”などを原因としてその結果与えられるものと考える風潮がある。

おそらく、仏教の“因果応報”的な発想がもとになってるんでしょうけど、

こういう意味では、欧米よりも日本のほうが起きる出来事に対して、

偶然を必然と感じる感受性が豊かなのかもしれないですね。



実際に起きている事象が偶然なのか、必然なのかは証明できません。

みなさんはすでに決定された必然のの人生がいいですか?

それとも偶然に満ちた人生がいいですか?



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

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