京大サークル CARP(原理研究会)
京大公認サークルであるカープ(原理研究会)の公式ブログです。私たちは統一原理という理念を掲げて、周囲に希望を与えます!
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Let's survive! ~書評「困ってるひと」大野更紗
お元気様です。

とうとう終わってしまった教育実習。

最後の研究授業には8人もの先生方が

中学3年生の後ろにズラリ。

目を光らせています(・_☆)キラーン

中には「明日お前の授業見れるようにな…」とか言いながら、

ナイスな笑顔で、残業してまで時間を空けてくださる先生も…。

な、泣ける(/_;)

そんせんにむかむさはむにだぁ~
(先生ありがとうございました。)

読んでないと思うけど(笑)

学校


3週間、久しぶりに母校の空気に触れ、

「本当に自分はこの校風の中ではぐくまれたんだなぁ」と。

しみじみ感じつつ、

最後に高校3年生と交流する機会があって

受験について、

大学生活について、

将来について…

いろいろ聞かれました。

まぁ来てみないとわかんねぇべ。

頑張って勉強しなはれ。

かわいい後輩たちが頑張ってくれることを

心から願う6月最後の一日でした。


    愛らしき 後輩たちよ

    すくすくと

    育てと願う 6月の晴れ


…と一首歌って帰ろうとしたら、

土砂降りの雨…

「遣らずの雨」ってやつですか?

中学1年生が最後に贈ってくれた

いきものがかりの「ありがとう」(youtube:ありがとうオルゴールVer.)を聴きながら帰途に就く。

3週間で学んだことは、

どんなに不足でも、

とにかく教壇に立てば、

教壇に立てばそれなりに形になるってこと。

まさに“兵は拙速を尊ぶっちぃ”でした。

ドヤ顔2

本日のドヤ顔(こちらのブログから転用)








ということで、今回は書評です。

教育実習中に読んでしまいました。

上半期読んだ本の中で、もっとも衝撃的な一冊でした。

では、いってみよぉ~















困ってるひと (ポプラ文庫)困ってるひと (ポプラ文庫)
(2012/06/21)
大野更紗

商品詳細を見る



今回の本を紹介するのにピッタリな冒頭部分を引用します。


 この、『困ってるひと』というタイトルに、「なんだそりゃ」とお思いになる方も多いだろう。そして、「あなた誰」と。
 わたしは、この先行き不安、金融不安、就職難、絆崩壊、出版不況、鬱の荒波が吹き荒れ、そのうえ未曽有の大災害に襲われた昨今のキビシー日本沙漠で、ある日突然訳の分からない、日本ではほとんど前例のない、稀な難病にかかった大学院生女子、現在二十六歳。ちなみに、病名は、Fasciitis-panniculitis syndrome(筋膜炎脂肪式炎症候群)とついている。皮膚筋炎という、これまた難病も併発している。自己免疫疾患の専門家でない限り、病名からは、どんな病気化の推測はほとんどできないと思う。
                                        本書より引用




というお話。

聖書に出てくるヨブ記の物語のようだな、というのが第一印象。

ご本人が我々大学生とほぼ同じ年代(実際、大学院生だった)で

病を発症したということもあり。

上の冒頭部を読んで「ほんまかいな?」ぐらいの感じで手に取ってみた。

内容が内容だけに、

「重たそうだな」

「悲惨そうだな」

という予見があったのですが…。

実際に読んでみると、

表紙の絵のように、大変な内容ながら、

それが非常にポップに描かれてました。



特に、実家の福島県の片田舎を“ムーミン谷”、

そこに住む両親を“ムーミン”と称し、

自分自身に降りかかる環境を


困難に困難を塗り重ね、試練のミルフィーユか!わたしゃブッタか!とひとり自分に突っ込みを入れてみる。



と明るく描き切る表現力には脱帽。

彼女が描いているのは“同情する対象”ではなく、

現代の若者にどこまでも寄り添った“ともだち”の感覚に近い感じがする。

悲劇のヒロインを演じるのではなく、

良くも悪くもご本人のありのままを描くことで、一層心に迫るように感じました。

ネット上のいろんなかたの書評を見ていると

以前紹介したビクトール・フランクルの「夜と霧」(参照:ピタゴラスイッチ!'12.6.6)を

ふと思い出す方が多いようですが、

それだけで、彼女がいかに「極限状態」を執筆しているかが伝わるのではないかと思います。




























小休止。

コアラ


今回はコアラです。

ちなみに、動物占いだと僕はコアラだそうです。
























自分なんかは自らの人生に照らし合わせて、

普段意識下にはない

「生きるとは何か」

「死ぬとは何か」

と考えさせられました。

実際、彼女自身大変な困難に見舞われて

2回死を覚悟したといいます。

1度目は主治医の先生と出会うまでの、

自分が「何の病気か」すらもわからない苦痛と不安の極致にいたとき。



2度目はこの病が完治することはなく、

生涯をかけて戦い抜かねばならぬと達観の境地に至りながら、

自らが生き続けることが、他の人々を傷つけると知らされたとき…。




特に2度目の転機は自分にとって重要な個所でした。

人間が最も生に対する執着を失うのは

自分の“生”が自分の愛する者へ“害”となるという気づきでしょう。





確かに、一般に両親は自分のことを最後まで、愛してくれる。

どんな自分でも好いてくれると考えます。

そこを否定するつもりはありませんが、

私が「生きる」ことで、

自分を愛する両親が疲弊し、疲れていく姿を見て、

あなたはどう感じますか?

愛していれば愛しているほど、

あるいは、

愛されていると実感すれば実感しているほど、

自ら自身の「死」を考えてしまうというのもわからないではない気がします。





そんな彼女が生きながらえているのは、

“自分がいなければ困るのでは?”と、

思わせる一人の人との出会いから始まります。

自分自身が死にそうであるその時に、

そういった自分自身でも“誰かのために”生きることができる。

その「利他性」に人は生きがいを感じるんだなぁと。

しみじみ感じました。



そういえば、

昨年行ってきた介護実習で輝いていた特別支援学校の先生方も、

「私がいなくなれば、子どもたちをだれが見てくれようか」

ともいえるような愛を動機とした使命感や責任感をもって

バリバリしていらっしゃったような…。(参照:介護と悔悟。'11.10.23)




この使命感や責任感が

愛されるということ以上の

人間の最大の「生」への活力になるのではないか…?

そう思わされた一冊でした。




教員になるにせよ、

医者になるにせよ、

企業に就職するにせよ、

研究者になるにせよ、

そういった「使命感」や「責任感」を感じられる進路を

模索していくのが真なる進路指導となるように思うのですがどうでしょう?





進路を考える時、

一度足を止めて、自分が何に「生きがい」を感じるのか、

考えてみるといいかもしれません。(参照:天職とは何ぞや ~ブログ評「仕事力その1」内田樹~'12.4.4)


京大CARPでは将来を見据えて、自分自身がどんな使命や責任があるのか…

考える場として、定例研をはじめ様々な活動を展開しています。





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コメント

Drさんコメントありがとうございます。
そうそう。
両親だけじゃなくて、周囲の人を戯画化して描いてるのが特徴。確か“クマ”とか、“宇宙プロフェッサー”とか。
ふふふ。
Drはどう見えるんでしょうね(*^_^*)

ぜひ、ご一読を!
[2012/07/18 23:35] URL | ぶっちぃ #- [ 編集 ]


おもしろそうな本ですね。
ネットでちらちら感想を見てみましたが、担当医に筆者が付けるあだ名がおもしろい...
医療スタッフってこんな風に見られてるんだろうかw

乙武さんの「五体不満足」と似た雰囲気でしょうか。
また、私自身も読んでみようかと思います。

ちなみに、細かいですが、「筋膜炎脂肪『織』炎症候群」ですね。
この稀な病名でweb検索かけたらほとんどこの本の感想でした。
恐るべし。
[2012/07/18 08:01] URL | Dr. #- [ 編集 ]


チップさんコメントありがとうございます。
>私もこの本を大学の図書館で見つけて思わず手にとりました!
さすが、チップさん!
コメントの通り「思わず」手に取ってしまう魅力ある本ですね。



[2012/07/15 18:06] URL | ぶっちぃ #- [ 編集 ]


いい話ですねぇ~
私もこの本を大学の図書館で見つけて思わず手にとりました!
「生きがい」ある人生を模索していきたいですね・・・☆
[2012/07/15 02:42] URL | チップ #- [ 編集 ]


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